橋桁端部の腐食

水の悪戯(2) 
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 橋桁端部に剥離が生じたり鉄筋の腐食が生じているのに気がついている人は多いと思います。特に、雪国では、冬になると、融雪や雪氷作業による凍結防止溶液の散布により、ほとんどの時期、ジョイントから水が漏れて桁端部が濡れているのに気がつくと思います。高機能(排水性)舗装の普及する前からこの桁端部の腐食は始まっていましたが、高機能(排水性)舗装の普及により急速に桁端部の損傷は急速に進展しています。既に書きましたように高機能(排水性)舗装は表層内に入ります。表層に入った水は、低いほうへ流れいきます。橋梁のジョイントの位置では舗装が途切れるため表層内を流れてきた水はここで表面に出ます。この水がジョイントを透って橋桁端部に流れていきます。この水が鉄筋腐食、剥離を引き起こしています。雪氷作業で凍結防止剤が撒かれたときは塩分を含んだ水が桁端部に流れてきます。桁端部に流れてきた水は桁(床板)の下面を流れ、水分が蒸発して、塩分のみが残ります。このようにして濃くなった塩分はコンクリートの中へ浸透し、鉄筋を腐食させます。高機能(排水性)舗装の場合、雪の多い地域では、降雪のみならず融雪による水や凍結防止溶液の散布による水が表層内を流れ下り、塩分を含んだ水がほとんど途切れること無く、桁端部を濡らします。湿潤時間が長いと当然腐食の進展も速くなります。
 ジョイントからの漏水による損傷は、桁端部だけではありません。橋脚や橋台にも発生しています。橋台や橋脚上面(沓座)に滞水した水の浸透により鉄筋の腐食が始まっています。沓座の排水勾配が正しく付けられていると湿潤時間は短いのですが、仕上げ面に窪みがあったり塵芥・土砂が堆積していると滞水し常に湿潤状態にあるようになります。(凍結防止剤散布による)塩分を含んだ水が浸透すると鉄筋の腐食の進展は、非常に速いものになります。沓座からの水の浸透による腐食の場合、鉄筋に沿って腐食が広範囲に広がり、橋台・橋脚側面の腐食は面全体になり、外見からはわからない場合があります。
 JHの設計要領では橋台のジョイントの上流側に集水ますを設置することになりましたが、建設済みの道路では新たに集水ますを設置しているところは少ないように見えます。また、高機能(排水性)舗装ではジョイントの前後にセメントミルクを注入するようになりました。これは、表層内の水を路肩に流しジョイントからの漏水を少なくする効果もあるものとおもわれます(集水ますが無ければ結局はジョイントへ流れていってしまいますが)。また、路肩からの融雪水の流れ出しを防ぐために路肩レーンマーク沿いに溝切がしてありますが、溝切の流末をジョイントに流してある箇所があります。穴が開いていて水が直接地面へ落ちるようになっているところもありますが、沓座の上へ落ちたり、排水樋へはいるようになっています。樋に入るようになっていても、樋に塵芥・土砂が溜まっている場合が大部分で、接するコンクリートは長い間湿潤状態おかれて、塩分を含んだ水の浸透により鉄筋に腐食が生じているものと心配されます。
ジョイント漏水による鉄筋腐食の対策が必要になっているが、原因となる水がジョイントに行かないようにする対策も早急に行うことが肝要に思われるます(安価にできるので)。

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